恋の始まりというのはいつなんだろう。
この人かっこいいと思ったとき?
憧れを持ったとき?
胸がドキドキしたとき?
その人を見ると顔が赤くなるとき?
気付いたら目線が同じへ向いてしまうとき?
気がつくとその人のことしか考えていないとき?
それとも、その人が欲しくなってしまうとき?
疑問文はたくさん浮かぶ。
1個考えただけで、10個の問題が出てきた。
考えれば考える程に浮かんでくるのは疑問点。
それらの疑問の答えはわからない。

ううん。
わからなくてもいいの。

だって、解釈は人それぞれだから。
人によって違う解釈をするものだから。
恋に教科書なんてない。
辞書を引いても書いてあるのは文字の羅列だけ。
参考書があったとしても、それは参考程度で答えにはならない。

恋とは何か?

なんて問題に出ても答え方はたくさんある。
回答は1つだけじゃない。
たくさんあるけど、それらがまとまって恋とは何か、という回答になる。
そして、今私の中に眠るこの想いは恋。
水よりも熱くて、どんなお酒よりも酔ってしまう。
どんな遊びや趣味よりも夢中になってしまう。
世界中の誰もが否定しても、私はこの恋を恋だと信じる。
2人きりしかいない教室。
あなたが顔を上げる。
私を見て、どうしたのという。
大丈夫。
これは本物だよ。



「あなたのことが好きなのです」

 

 

それは恋の始まり




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